Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

一周年の日記

先日、ブログとは別に毎日書いている日記をつけ始めて一年になった。大学ノートに書いていて、一日に平均10行くらい、旅行などのときはもっと増える。写真は気取ってますね、ハイ。

そもそもは、建築学科の先輩のブログに難波先生が
「思考停止に陥らないための最も有効な方法は、毎日、その日に考えたことを、短くても構わないから、書き続けることだ。」
とのコメントを寄せていたのを読んで、ああそうなのかと思って始めたもの。どのくらい効果が上がっているのかは不明だが、効果がないとしてもたいした損はしていないから、まあいいかと思える。

毎日書いてきた中で、サマセット・モームをして「完璧な作家」、夏目漱石をして「技神」と言わしめたジェーン・オースティンの影響は大きかった。些細な心情の描写力は卓越している。オースティンを読んで以後、自分の考えたことに適切な言葉を見つけ、正確な分量の重さを与えるひと手間を、より意識するようになったと思う。なんとなく丁寧な気分のときの料理のように。

さて、これからも難波先生にだまされたつもりで続けようと思うが、思考停止に陥らないためだけでなく、もう少しポジティブな意味も見出せるのではないかとの感覚もうっすらと感じている。それは
「もっと理性的になって、己を知り、時が過ぎても悔いることがないようになりたいという希望だった。」

それというのも、理性的でなく、己を知らず、時が過ぎた今悔いていることが多い自分だからこそではあるけれど。