Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

ストックホルム到着(スウェーデン、フィンランド旅行記 2)

旧市街のガムラ・スタンが「魔女の宅急便」の街のモデルになった場所だと知っていなくても、ストックホルムを歩けば、小さな魔女キキの気配を感じたくなるのではないか。リスボンの海(テージョ河)の水色も印象的だったが、ストックホルムの紺青色の海も綺麗だった。


大小多くの群島が寄り集まるようにして大きな都市になっていて、旧市街、近代都市の地域、自然の残る島と、それぞれ特徴が際立っている。水の都でありながら、驚くほど起伏も豊か。地図だけを見ても起伏が分からず、思わぬところできつい坂道があらわれた。

ストックホルムも「歩いちゃう」街であった。ちょっとした目的地になるような広場やスポットが適度な距離で点在している。大都市らしい賑わいもあって飽きない。到着後になかなか宿が決まらずさ迷ったことも、全然嫌ではなかった。

この街に住めば、日常的に群島を徒歩や自転車やバスや地下鉄で渡り歩くことになるのだろう。これは上手く身体に馴染めば、ストックホルムに暮らす人だけが感じることのできる豊かな感覚につながるのではないかと想像してみたり。

ストックホルムはきれいだし便利だし、店や宿もきちんとしていて、夏期の旅行者が相当なハイスコアを与える街であるのは納得がいった。日本に帰ったら、ストックホルムに留学していた何人かの友人に話を聞きたい。彼らがいたのは冬だった。冬期の生活者としてストックホルムを体験して、どんな悲喜劇があったのか。