Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

ターミナル

予定なら今頃は日本に帰国しているはずだが、トランジットのモスクワの空港で丸一日足止めをくっている。

パリからモスクワへはフランスの航空会社で、モスクワから東京へはロシアので飛ぶ予定だったのだが、パリ発の便が機械整備の人たちのストで遅れたので、日本行きの便に間に合わなかった。だから悪いのはロシアではなくフランスである。アエロフロートロ○ア航空は時間通りに飛んだだけだ。それにしても、どこの空港でも無線LANがこうして使える便利が発達した一方で、飛行機は相変わらずストで遅れるというちぐはぐさはユーモラスだ。

モスクワに着いたのが夜8時ころ。それから同じくアジア各方面への乗換えを逃した20人ほどでぞろぞろとトランジットのカウンターに行ったりする。やがてエールフ○ンスの代表者が出てきて、モスクワではホテルは手配できない、空港内の待合ロビーのような場所を確保するからそこで寝るように、などとのたまった。なんでワタシが、と言いたげなかったるい態度だったが、気持ちは分からなくもない。

これで怒っていては、それこそ一年間フランスで何をしていたのかということになる。こうしたトラブルは天気をどうしようもできないのと同じ次元であって、ストを起こした人たちに文句を言っても、サルコジ咎めても無駄というもの。「こんなことになるだろうと思っていたよ」と、半ば呆れ、しかし憎めないと軽く思う程度だ。他のお客さんたちも、疲れてはいても苛立ってはいなかった。

あくる日の朝。製図室に泊まった翌朝の学生のよう。