Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

東京が違って見える

大学に入学したときから数えて、東京での4月もかれこれ6回目となる。だが、今年はまた少し違って東京が見えている。

今月から僕の研究室に新しく来たポーランド出身の留学生のチューターにつくことになって、彼を成田空港に出迎えて留学生の寮まで送り届けることからはじまって、区役所に外国人登録に行ったり、大学の手続きを手伝ったりしている。こうして一緒に行動することが、僕にとっても留学生の目線に寄り添って周りを見るというすこし不思議な体験になっている。そして、電車や地下鉄の壮絶なネットワークをはじめとして、東京がとてつもない巨大都市だと改めて実感させられた。

諸々の手続きは、便利なことが自慢の東京だけあって、スムーズに進んだ。少なくとも僕たちがパリでさせられたことよりはずっと。ケータイ選びに同行したときだけは複雑な料金や手続きのシステムにすっかり閉口してしまったが。ソフトバンクショップの店員がなぜあそこまでわかりづらく説明できるのか不思議だったし、それをトランスレートしなければいけないのだから難易度は高かった。


そんなこんなで自分のことが懐かしくなって、パリに到着して当初の日記を見返してみると、

9/4(土)……着いてからは全てのことに気が張ってあっぷあっぷしているけれど、1年後にはたいして思い出せないような日々だ。

とある。この予想は的中したが、彼にとっての東京はどのように思い出されるのか、やはり1年経った頃に聞いてみたい。