Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

プレハブと暴風雨

主に模型制作などを行っている建築事務所でのバイトに昨日久しぶりに駆り出されたが、場所がいつもの原宿の事務所ではなかった。竣工間近の建物の仕事の手伝いだったので、仮設の現場事務所へ来てくれとのこと。電車とバスを乗り継いで、はるばる八王子の田舎まで向かった。

現地に着いてみると、事務所の模型で見慣れていた建物がかなりできあがっていて、なお急ピッチで工事している。囲いがあって当然中には入れないが、外から見える部分を見る限りでは、丁寧なデザインがしっかり実現されている第一印象で安心する。

建物の脇のプレハブ3階建ての現場事務所に入り、久々に所員さんたちと顔を合わせる。プレハブの小さな一室では午後から勢いを増した雨風が響き、ものものしい工事の音もすぐ近くに聞こえる。原宿の事務所はビルの地下なので、この環境は新鮮でもあり、ブランクが空いて不安だったバイトも意外にはかどった。とはいえ仕事環境は仮住まいの不便が多く、所員さんたちは大変そうだ。

21時にあがった頃には外は暴風雨。バス停から駅に行くだけで洗濯機に入ったようにびしょ濡れになり、帰りの電車はたびたび風で止まる。東京中心部に着いた頃は日付が変わっていた。行き帰りの道中のやや非日常な体験と相まって、建築現場のライブ感を久々に感じたエスカレーションとなった。