Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

新潟とりゅーとぴあ

(画竜点睛というか、経験則では疲れもたまっている旅行の最終盤に力を振り絞って行った先が記憶によくとどまることが多い。自分にとってはリヨン、グラスゴーヘルシンキなどで。)


佐渡両津港から新潟港に帰り着き、新潟駅前で解散。学生らは駅周辺で遅い昼食をとる。そのまま東京行きの新幹線に乗った人が多かったが、僕は調査旅行に同行していた建築史家のオオシマさんと新潟市内の建築の見学に行くことにした。行き先は「りゅーとぴあ」(新潟市民芸術文化会館)。15時頃になって、天気もいい塩梅に晴れてきた。

りゅーとぴあ」は長谷川逸子さんの設計で1998年にオープンした施設で、大ホールと劇場、さらに能楽堂を併せ持ち、白山公園という大きな公園の中に建っている。クライアントと設計者の高い意欲が伝わってくる見応えのある建築だ。ゆったりしたホワイエは気持ちのいい大空間で、屋上庭園からは新潟の街が見晴らせる。

駅からバスで動いたので、新潟市の地理も少し覚えた。聞いていた通り、なかなか活気のある良き地方都市という印象だった。ちなみに、東京に出てきてから様々な地方出身の人たちと知り合ったが、個人的には特に魅力的で印象深く、影響を受けた知り合いが多いのが、宮城県茨城県、そして新潟県の3県。

新潟駅に戻り、17時頃発の新幹線で今度こそ帰京。車内ではエビスビールとプレアムモルツでささやかに乾杯し、佐渡への調査旅行も無事終了です。