Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2か月が経って

吉祥寺で青木淳の設計したアパート「青々荘」の前をうろついていたら、通りすがりのおばさんに成蹊学園への道を聞かれたので、向こうに見えている水色の歩道橋まで行くと成蹊のケヤキ並木が見えてきますよと教えてあげた。学生だと思われたのかもしれないが、とりあえず道を聞かれて「るん」と思った。(道を聞かれることについては、3月13日の記事を参照。)

さてさて、会社での仕事が始まって2か月が経った。まだまだ慣れるのに苦労している部分もある。それでも、忙しすぎず暇すぎずの良いワークライフバランスが保てていると感じている。もっとも、仕事でないときにも何かしら建築に関わることをすることにはなるのだが。

最初の基本計画段階から加わっている担当のプロジェクトは今のところ順調。クライアントとの打ち合わせ、建物のプランニングからディテールにいたるまで日々勉強だ。「会社で仕事をしていくなかで雑務に忙殺されて、ブツとしての建築を最初から最後まで作っていくノウハウを学べなくなるのではないかという危惧もあります」ということをちゃんと伝えられるような、一緒に仕事のしやすい人が同じ担当の上についていることも心強い。

もうひとつ関わっているコンペでは、最初はメンバーの雰囲気がぐだぐだな感じで(僕も含めて...)正直どうなることやらと思っていたが、先日別の部署から助っ人の人が加わり、自由な発想でのスタディが進み出した。盛んにアイデアを出し合う設計のライブ感が生まれてきて、自分の中では俄然士気が上がってきた。ここ数日は夜10時頃まで会社でコンペのスタディをして仕事をあがり、家で夕飯という生活リズムができている。

同じ部署の同期の人とは会社の悪口や愚痴(中堅以上の年齢の人たちの考えが古いとか、建物がダサいとか)を言うことも多々あるが、その彼が中々面白いやつだ。ぶーたれつつもあっけらかんとしていて、そしていつも自分が将来上に立ったらどうするかを具体的に語る。たぶん世の中の大半の人は過去形と現在形ばかりを使用して日常会話をしているが、彼の言葉の中には頻繁に未来形を見いだすことができる。僕はそれを魅力的に感じるとともに、意識して見習いたいと思う。