Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

すべて気分の…

昨年末に直島に3泊4日の旅行に行っていたときのこと、2日目は豊島を訪れたのだが、天候は曇りと雨で肌寒い日だった。瀬戸内アートサイトの中でも豊島のアートスポットは「生と死」といった重いテーマを扱っていて、だからこそ気持ちが沈静化されるような天候だったことは似つかわしかった。しかしながら日々の生活ではなかなか縁のないような神妙で哲学的な考えに浸るとそれなりに心のエネルギーは消費するのであって、そこへもってきて直島の2日目の宿は辺鄙な立地にあって雰囲気もどこか少し不気味で、さっさと部屋にこもってややふて寝の気味で布団をかぶったのだった。ところへしばらくして「チャリーン」というからっとした着信音が鳴ったので見てみると、1月に「スペランツァ」のメンバーでスノボに行く話が出ているけれど来れる?というお誘いのメッセージ、おかげで宿のせいで下がった気分も好転、外国語風に表現すると、そのメッセージは僕をとても嬉しい気持ちにさせた。

その後直島旅行から松本での年末年始を経て、新年あけての仕事もぼちぼち取り組んでいて、並行してスノボの計画の方も草津に1泊2日で8人で行くことに決まりと順調にことが運んでいたのだが一寸先は闇、スノボ1週間前に参加した会社の同期の結婚祝い会のつまらなさ(なかなか言葉で表現するのは難しいのであるが)から気分は壊滅的なダメージを受けて急降下、さらにサッカーの日本代表もアジアカップを早々と敗退してしまい、そんな流れのなかでいざ草津といっても、「ここ10日くらいの成り行きからするとスノボも期待できないな、ああ残念だ残念だ」と思い、それどころか大宮駅に朝6時半集合というのもしっかり早朝に起きて守れる自信すら全くなく、大幅に遅刻したりドタキャンになったときにどう言い訳しようかということばかり考えていたのがまっこと不思議、当日にひとまず時間通りに大宮駅に着いてからの2日間は、こんなに良い週末があるのかと思ったほど楽しいものだった。