Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

ようやく書く気になり

長いこと更新が止まっていたが、実際に5月以降はずいぶんと低調な日々が続いていたのだった。4月から都市計画のコンサルの部署に異動になり、卑近な表現を使えば「クサっていた」。ようやく建築設計の仕事がわかってきた気がしていたのに、、、まるでオフサイドトラップにかかった間抜けなフォワード、あるいはタイミングを外されて空振り三振を喫した単細胞のバッターになった心持ちだった。

高校の校舎の新築の仕事は続けさせてもらっていたが、やはり中途半端な関わりにとどまる。先週、家具の工事などはまだ残したものの、ひとまず建築の工事が終わり、引き渡しとなったが、不完全燃焼との思いが最も強く残った。「マジで怒りがこみあげるぞ」

、、このように、あるがままの心で生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしていたのだが、平凡な首相の時の内閣支持率のように順調に下がっていったヤル気もさすがに底を打ち、回復の気配を見せてきた。今の楽しみは、9月のシルバーウィークに9連休くらい
を作ってニューヨークとボストンに旅行に行くこと。仕事を始めてから国外に行くのは始めてだ。

特にニューヨークは、僕たちが日常の仕事で取り組んでいる大規模な建築の本家本元というわけで、意識するところが多い。そこで予習がてら、学生時代以来久しぶりに『錯乱のニューヨーク』を読んでみたのだが、コールハースが露悪的に描いた建築や都市のビジョン(捏造された歴史、とか)を、今の日本の東京その他都市の開発プロジェクトが生真面目に実践している気もしてやるせない気持ちになったりしたり。