Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

ヴェネツィアところどころ(南仏、北イタリア旅行記 14)


旅も終盤、今日からはヴェネツィアに滞在し、パリに帰る。写真は6泊お世話になったユースホステルの前からの眺め。まずはヴァポレット(水上バス)の券を買って、船と徒歩で動き回り、この水の都の独特のテンポに身体を慣らしていく。

ヴェネツィアは明るい。太陽の光が「地面」、すなわち海や運河の水面にきらきら反射するので、その分まぶしく感じる。建物の壁にも船室の天井にも反射光がゆらめく。音もユニークだ。自動車が全くないので、音の風景の主役は人と船になる。

歩き回っていると夕暮れ、ミラノで知りあった甲輔くんにばったり会う。レストランで夕食を共にしたのちぶらぶら歩く。中心のサン・マルコ広場を目指して歩き始め、そのうち海に出た。「ここ、どこだ」「大運河の出口あたりかな」「うん、サン・マルコ広場にかなり近いはずよね」などと知ったかぶっていたら、全く逆側の海まで来ていたことに気付いた。ヴェネツィアで道に迷わない人はいない。

水のきらめき、道のおもむき、これらの織り成すファブリックはヴェネツィアの第一の魅力だけれど、その上に在る各スポットもまたすばらしい。次回は絵画を切り口にそのことを書いてみたい。