Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

とにかく今は歩くのだ

研究室の伊藤先生に「パリに行ったら、とにかくよく歩いて回ることだね。」と言われてきた。こっちの学校の交換留学担当のブルディエ先生も「学校はベースとして、パリから学びなさい。」両先生の言を待つまでもなく、自分ももちろんそのつもりだった。だから学校のある日もない日も、なるべく空いた時間を見つけて街を歩くようにしている。

でもべつにストイックに建築や都市の勉強をしようというわけでなく、自分の住んでいる街の土地勘がつかめていないという状態が、性格的に(?)どうも落ち着かなくて。東京でたとえば三鷹へ行くとき、あえて吉祥寺で電車を降りて井の頭公園を通って数十分歩いて行くことがよくあるけれど、同じ一駅分の区間でも、代々木から新宿までとぼとぼ歩いたりしない。パリでも、こういう感覚を早く身に着けたい。

どこの国のどこの街で暮らしたとしても、街のどこに愛着を感じるのか、どこを嫌うのか、などなど、絶対音感のように身体に馴染ませたいと思っている。振り返ってみれば今までも常にそうしてきたしね。だから、とにかく今は歩くのだ。それに、寒くて日の短いヨーロッパの冬に今からびびりまくっている。歩けるときに歩いておかなきゃ。

それから、promenade(散歩)は、頭の中の考えをすっきりさせるのにも効果がある。この文章も、西方の高級住宅街ヌイイを歩きながら考えをまとめたもの。