Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

フランス優勝

早いものでロシアワールドカップも終わった。今大会は好ゲームが続き、ファインゴールも多い非常に面白い大会で、心ゆくまで楽しんだ。

日本代表の健闘、ドイツのまさかのグループリーグ敗退、ベルギーやクロアチアの躍進、話題となったVARなどなど、語り出せばきりがないけれど、やはりここはストレートに優勝国について取り上げよう。

フランスの戦いぶりは見事だった。特に決勝トーナメント以降は組織と個が融合した内容での完勝だった。思えば、フランス留学をきっかけにこのブログを初めた2010年の秋は、南アフリカワールドカップのすぐ後の時期だった。8年前のその大会でフランス代表チームは内紛により空中分解して惨敗。世界に醜態をさらす格好となった。当時、周りにいたフランス人たちとその話をしたとき、彼らは「本当に恥ずかしい」「いまや人気の選手なんていねえよ」などと、心の底から悲しそうな、情けなさそうな表情をして言っていたものだ。

そんなどん底の状態から少しずつ這い上がり、スター軍団として臨んだ今大会ではついに最高の結果を出したフランス。ワールドカップを観るにあたって、いい時もあれば悪い時もあると達観した眼差しを持ちたい気持ちと、喜怒哀楽の感情の渦の中に入り込んでカタルシスを味わいたいという気持ち。その両方の気持ちが一層深まった、フランスの優勝劇だった。