Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

那覇市へ

知人の結婚披露宴に出席するため、沖縄に来ている(辺野古へ土砂が投入されたこのタイミングで本州から沖縄に来るのは少し複雑な気持ちだ)。とはいえ、金曜日から2泊3日の日程のど真ん中、土曜日の正午から那覇市のホテルで披露宴なので、沖縄を回るというよりは、那覇市で時間をつぶすという感覚だ。

自分の思い出では、今回で2回目の訪問となる沖縄のイメージは、よくない。前回は2000年の12月、中学校の修学旅行で来たのだが、これが苦い思い出だ。神奈川から熊本の中学校に転校して日が浅い時期だったので、同級生との仲も深まっておらず、沖縄にいる間もずっと疎外感や居心地の悪さを感じていた憶えがある。あちこちを忙しなくバスで連れ回すような旅程にもセンスがなかった。

沖縄自体の良し悪しとは本来関係のないはずの18年前の悪しき印象が思っていた以上に強かったのか、今回、金曜日の午後に那覇空港に着いてからの気分も、どうにも盛り上がりに欠け、陰鬱だった。空はどんよりと曇っている。寒くはないが暖かくもない。冷たい飲み物がうまくもならず、温かい飲み物が沁みもしなさそうな中途半端な気候。モノレールから見える那覇の街は、くすんだコンクリートの建物が漫然と続いている…。

それでも、宿の受付の人、コンビニや本屋の店員さん、そんなささやかながら具体的な人たちとのやりとりを通じて、徐々に気持ちと身体が場所に慣れてきた。今、土曜日の午前はよく晴れている。