Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

2012-01-01から1年間の記事一覧

街区調査の素描

今日は佐渡の現地調査旅行でどのように過ごしていたかを紹介します。以前にも書いたように、研究室の佐渡調査のプロジェクトは、江戸時代から金山で栄えた相川の町と地域の重要文化的景観(文化財の一種)選定のための調査として行っている。現地で行ってい…

今年の佐渡

出発する時とはなんと違った感情を、持ち帰ったことだろう!14日から昨日17日までの、研究室の佐渡への今年の現地調査旅行から帰ってきた。行く前は現地での過密な予定など不安材料ばかりに心が捉われていたけれど、天候も持ちこたえ、調査に見学にとハード…

友人の結婚式へ

幼稚園・小学校から学校でたくさんのクラスに入ってきたけれど、最も印象深いのは中学校1年生のクラスで間違いない。(この頃は神奈川県厚木市に住んでいた。)その時の同級生がこのたび結婚するということで、先週の日曜に結婚式の二次会に招待されて行って…

玉川上水と分水による武蔵野地域の形成

今日は予告の通り、修論構想発表のレジュメの冒頭の一部です。関心・目的はなんとなく伝わるでしょうか? 関心・目的玉川上水は、幕府開設以来の急激な人口増加による江戸市街の水不足に対応するため、承応2年(1653)に開削された上水路である。多摩川を水源…

修論やら佐渡やら

「少しずつしか進んでいない」と言うべきか。「少しずつ進んでいる」と言うべきか…。どちらが正確に近況を言い表しているのかわからないが、相変わらず研究室でのプロジェクトや修士論文の作業をしております。まず修士論文だが、うちの研究室では学生が自由…

ユーロ、みなづき、かんなづき

ユーロ2012(サッカーのヨーロッパ選手権)が終わった。2008年のユーロ、2010年のワールドカップに続く、スペインの主要国際大会3連覇で幕を閉じた。素晴らしい偉業だ。その他の国々は イタリア:決勝では日程の不利や負傷者の不運で力尽きたが、大会を通じ…

いってらっしゃい!

友人が新しいステージに旅立つのは明るいニュースだ。これから幾多の重い仕事が待ち受けているとはいえ。サッカーサークル「スペランツァFC」の同級生で外務省に入った友達が、今月末からフランスへ行くことになり、先週末は久しぶりに大人数で集まって送別…

グループリーグのように

大学院卒業のために必要な単位数は既にクリアしていて、あとは修士論文を提出するだけだ。にもかかわらず、この期に及んでまだ授業をとらなければならない。インターン関連科目というものの単位を揃えるためだ。一級建築士の試験を受けるには2年間の実務経験…

プレハブと暴風雨

主に模型制作などを行っている建築事務所でのバイトに昨日久しぶりに駆り出されたが、場所がいつもの原宿の事務所ではなかった。竣工間近の建物の仕事の手伝いだったので、仮設の現場事務所へ来てくれとのこと。電車とバスを乗り継いで、はるばる八王子の田…

二周年の日記

「先日、ブログとは別に毎日書いている日記をつけ始めて一年になった。大学ノートに書いていて、一日に平均10行くらい、旅行などのときはもっと増える。……」と、本ブログに書いてからさらに一年が経ち、日記は二周年を迎えた。昨年の記事では日記をつけるメ…

建築学生のための…

東大の建築学科の卒業設計の最優秀賞を辰野賞といい、さらにその中で一人、♪♪円の賞金をもらって海外に研修に行けるコンドル賞が選ばれる。僕らの学年のコンドル賞受賞者は、北京のMAD architectsという事務所で半年間働いてきた。そんな「MADな川島」の企画…

岸信介邸

経験則から行って、訪れるのが大変な場所にある建築は印象に残ることが多い……。合宿では三島で解散した後、学生ら何人かで電車を乗り継ぎ御殿場に移動しタクシーに乗って、岸信介邸の見学へ向かった。吉田五十八(いそや)の設計で1969年に完成した、いわゆ…

井上靖について

先週末の研究室合宿で訪れた場所のひとつが、三島から富士山の方へ登っていった山の中にある、井上靖文学館である。建物の設計は昨年亡くなった偉大な建築家の菊竹清訓(前日に見学した沼津の芹沢光治良記念館はコンクリート打ち放しの小さな記念館で、手仕…

合宿でひと区切り

昨年の佐渡、伊香保温泉、さらに今年3月のフランスと、僕にとって研究室の旅行はいつも天気に恵まれる。この土日の沼津、三島方面への合宿も例外ではなかった。写真は沼津港と三島大社です。 沼津港で海鮮料理の昼食、駿河湾の遊覧船、宿でのゼミや宴会、い…

ナイナイテー式

来年から通う会社の内々定式なる会があった。正式な内定は10月1日をもってなので、まだ「内々定」というわけだ。初めて全員が顔を合わせる15人のうちには、一緒にパリに留学していたきょうすけがいる。だけでなく、熊本高校のサッカー部の後輩だった丸野もい…

誰とも話さない連休

4連休は短期のバイトをする予定だった。が、実際は会社側の都合で仕事がなくなった。自分はまだしも、例えば失業している中年の方がそのようなドタキャンに見舞われたら可哀想だ。ダメになったのなら、そうと早く言ってほしい。世界中のヤケクソはきっとこん…

5月になって

僕はもともとスロースターターのタイプなのか、4月に気が張って五月病にかかった、という記憶はない。むしろ4月の後半から徐々にペースを上げていくことが多いと思う。2012年度もその例に漏れなさそうだ。近頃は実際に研究室関係の作業が何かと増えてきて、…

わたしのバロンドール

今日の内容はささやかな自己肯定にしよう…知らない人のために一応説明すると、 FIFAバロンドールとは、国際サッカー連盟が選出するサッカーの世界最優秀選手賞。昨年は男子がリオネル・メッシ、女子は澤穂稀が日本人として初めて受賞した。僕もこれにインス…

UT-Aide

初めて訪れる東北地方。それが被災地復興のためのボランティアになろうとは、一年ちょっと前までは思いもしなかった。UT-Aid という、学生は1000円、社会人は8000円で参加できるボランティアです。場所は宮城県の東松島。石巻市の西に位置し、人口の少ない街…

朗読会、うさぎは金遣いがぶっ飛んでいる

知り合いの若いご夫婦が一か月に一回自宅で知り合いを招いて朗読会なるイベントを開いていて、先日参加させていただいた。小さなホームパーティーのようなものですね。彼らと知り合ったのも誘われたのもFacebookなので、普段は実はついていくのに必死なソー…

東京が違って見える

大学に入学したときから数えて、東京での4月もかれこれ6回目となる。だが、今年はまた少し違って東京が見えている。今月から僕の研究室に新しく来たポーランド出身の留学生のチューターにつくことになって、彼を成田空港に出迎えて留学生の寮まで送り届ける…

お別れ

今や桜の花も一歩ずつ近づいている、お別れの季節。あと丸一年学生生活が残っている自分は、この短い文章のなかでひとまとめにしてしまうのは何とも辛いけれど、新しい環境に巣立っていくあの人、この人のことを想う。僕が建築学科に入ったころ模型作りのカ…

SOMEWHERE

就活が終わり、フランス調査旅行も終わった年度末、さすがに時間的にも精神的にもゆとりが出てきた。建築事務所のバイトに行ったり、建築や展覧会や講演を見聞きに行ったり、お酒を飲んだり、高校の友達と久しぶりに会ったり、本を読んだり。DVDを借りてきて…

サン・ギエム・ル・デゼール(ラングドック旅行記 5)

「フランスの最も美しい村」Les plus beaux villages de Franceは、良質な遺産を多く持つ田舎の小さな村の観光を促進するため1982年に設立された協会で、人口2000人未満などの条件を満たした村々が2011年7月時点で156認定されているらしい。留学中も含めて今…

セルス(ラングドック旅行記 4)

本日天気晴朗ナレドモ風強シ。……全日程が快晴、雨は一滴も降らず。これ以上望めないほど空には恵まれた旅だった。加えていくつかの街では、台風ばりの強風を、その地域独自の自然に対する実感が深まるというポジティブな意味で体験した。セルスcersと呼ばれ…

畑が違えば(ラングドック旅行記 3)

調査旅行をともにした研究会のメンバーは、僕の所属する建築史の研究室を中心としつつ、他大学の西洋史の若い先生方も何人か加わっている。それぞれがフランスに長期の留学を経験された方々で、現地の事情には精通している人たちばかり。だからフランス史の…

天才リケの構想力(ラングドック旅行記 2)

パリの留学先のラ・ヴィレット建築大学のメトロの最寄り駅の隣の駅の名前が「リケRIQUET」だったのだが、この名前こそミディ運河の建設者、17世紀の塩税徴収請負人のピエール=ポール・リケその人に由来する。娘の持参金までなげうつなど、運河建設のための涙…

グランドツアー(ラングドック旅行記 1)

一週間にわたるフランス調査旅行で訪れたのは、南西部のラングドック地方。現地に行くのは初めてだったので、予備調査という位置づけであった。17世紀に作られた、大西洋に河口をもつガロンヌ河沿いのトゥールーズと地中海の港町セートを結ぶ全長240kmのミデ…

一段落して、フランスへ

ある会社の建築設計部に内定が決まって、就職活動が終わった。お世話になった皆さま、ありがとうございます。状況というのは具体的に見てみればいつだって、等身大の人のつながりから開けていくものだ。今回の就活も特に先輩、OB、OGの方々との話が大変ため…

あっぷあっぷ

最近は相変わらずこつこつと就活をしている。何かとやることが出てきてこまごました面倒臭さがあるけれど、エントリーシート(ES)も大体出し終わって、その書類選考に通ったり落ちたりして、3月の頭に面接や試験が集中しそうだ。それにしてもESを書くという…