Weekend Note

2010年ブログ開設。日常、建築、旅行などについて書いています。

日常

四月のまろやか

昨年度の一年間はそれまで馴染みのなかったかつ自分がすることになるとは思っていなかった都市計画のコンサルの仕事にとまどい、例えばそれまでとちょっと違う日常語「容積率の積み上げ」「人にやさしいまちづくり」などを使いこなせず、 自分の目的意識や行…

土曜日、敬意、弱み

土曜日のお昼前の時刻、駅前のスーパーで従姉とその子供(小学校1年生の男の子)に偶然会った。昨秋に祖母のお葬式の折に熊本で会って以来だった。僕が1月下旬に引っ越してきて同じ最寄駅になることを、なんとなくの億劫さから知らせていなかったので、むこ…

小松亮太 タンゴの歌

友人のK野君から「ピアソラ好きの方へ」という誘いを受けて、東京オペラシティでのコンサート「小松亮太 タンゴの歌 featuring バルタール & グラナドス」を鑑賞した。僕はピアソラ信者というには全然経験不足であるが、素直に好きだし、アコーディオンとバ…

会社の話

3月1日、会社から今年もまた異動を言い渡され、4月から建築設計の部署に戻ることになった。周囲の人たちからは「よかったね」と声をかけられることが多いが、「いいも悪いもない。そうですか、という感じです」と正直に答えることにしている。昨年からの都市…

結婚披露宴

2月前半の週末に2週続けて結婚披露宴に出席した。最初は横浜、次は熊本だった。めでたく、そして、ありがたい。しかしながら、日頃は使わない心身のエネルギーを消耗するようで、疲労が溜まりもするのだった。こうも続くと、いっそ離婚披露宴なんてあったら…

天国

帰宅ルートのなかに面白い道がある。最寄り駅から商店街を通り抜けた先、道幅が広くなり、緩やかにカーブしつつ、賑やかさの余韻も残すようにお店が点在しているところ。行き来する人の数は多いけれど、歩道がない。かといってあまり建物の間際を歩くのも心…

新鮮なような懐かしいような

前回の記事でさらっと触れたが、引越しをした。2013年4月の入社時からお世話になっていた社宅の入居期限がきたので、自分で探した新しいアパートに移った。ちょうど僕たちの入社の時期に新築されたその社宅は設備快適、通勤便利、家賃低廉と良い条件がことご…

そんな言葉だけではとても済ませられない

1月23日の夜、引越し先のアパートの部屋で段ボールの荷ほどきをしていた途中、なんとはなしにスマホでフェイスブックを開いたら、ある知り合いが結婚の報告をアップしていた。簡単な文章と、結婚式の写真が数枚。僕はその人の近況を把握せずにいたので、突然…

久我山へ

「本当に狭いんだな。」 國學院久我山高校のグラウンドを一目見て、びっくりした。サッカーのコートの半分がとれるかどうか。11日に行われた高校サッカー選手権の決勝戦を、何年ぶりだろうか、じっくりとテレビで観戦した。対戦カードは東福岡 対 國學院久我…

新年、がんばれ熊本

3か月以上もブログの更新が空いてしまった。書く習慣から離れて2週、3週と過ぎていくと、それなしでの生活がたちまちできてしまい、後回しになってしまうものだなと感じる。9月のアメリカ旅行ではそれなりの量の記事を書いて、その後しばらく更新がお留守に…

ニューヨークとボストンへ

これから1週間、ニューヨークとボストンに旅行に行ってきます。今は搭乗1時間前、搭乗口前の椅子に座って待機している。カッコ悪いことに、昨日出発のはずが自分の手落ちで1日遅れたが、無事行けることになって安心。一時は旅行を丸ごとキャンセルすることも…

祖母の葬儀

先日、熊本にいる父方の祖母が亡くなった。息を引き取ったのは水曜日のことで、僕には熊本の実家の母からメールと電話で連絡があった。木曜日に通夜、金曜日に葬儀だという。木曜日の午後に熊本に着く飛行機をすぐ予約し、当日は午前中のみ会社で仕事をして…

笑顔の誕生

少し前に暑くてたまらんという内容の記事を書いたら、その思いが夏に通じたのか猛暑日や真夏日が減って過ごしやすくはなった。だが、日が短くなれとも天気が悪くなれとも頼んでいないので、自然というものは中々言うことを聞いてくれないものだ。普段東京で…

移動祝祭日

8月に入ってから、パリ留学時代の友人たちと会う機会が3週末連続で続き、「久しぶり!」「一週間ぶり!」「職場でいつも会ってるけどね」から始まる会話や何やかやから本当に元気をもらっている。特別にふさぎこんでいたわけでもないが、彼ら彼女らに会うと…

暑さ

日本の地上に生きる生物たちが徐々に焼け死んでいって、ひいては 「世界は終わりの時を迎えた」 とかいうフレーズが当てはまってしまいそうなほどの昨今の暑さにはほとほと参る。特に東京は甚だしいらしく、沖縄からここ1週間ほど東京に来ている友人が、東京…

皇居ラン

会社は違うけれど近くの職場で働いている友達と、仕事終わりに皇居ランをしようと話していて、お互いの都合の不一致、悪天候、僕の足の怪我などで延期になっていたのが、先日やっと走ることができた。話が出てから3か月。僕は皇居を走るのは初めてで、友達…

ようやく書く気になり

長いこと更新が止まっていたが、実際に5月以降はずいぶんと低調な日々が続いていたのだった。4月から都市計画のコンサルの部署に異動になり、卑近な表現を使えば「クサっていた」。ようやく建築設計の仕事がわかってきた気がしていたのに、、、まるでオフサ…

法則の名前はないのですか

この週末は弟の働いている愛媛に何年ぶりかで家族旅行。のはずが、霧のため松山空港に着陸できず、僕は羽田に、両親も九州に引き返すことになり、旅行はキャンセル、またの機会になった。残念ではあるけれど、こういうドタキャンで生まれた空白はまた別の良…

3月病からの…

ブログの更新、ずいぶん日が空いてしまったが、気分が乗らなかったというのが実際のところ。どうも3月からというもの、眠りが浅く、風邪も引いたりして気分がすぐれないことが多かった。その旨をチームメートかつ社会人では先輩に話したら「それはストレスじ…

ロッベンとかロレンツォとか

先週末、会社で来年度4月1日からの人事異動の発表があって、僕もこれまでの建築設計の部署から、都市開発マネジメント部という馴染みのない部署に異動になってしまった。異動先を悪く言うつもりは全くないが、折角一級の資格もとって、ようやく精神的にも落…

すべて気分の…

昨年末に直島に3泊4日の旅行に行っていたときのこと、2日目は豊島を訪れたのだが、天候は曇りと雨で肌寒い日だった。瀬戸内アートサイトの中でも豊島のアートスポットは「生と死」といった重いテーマを扱っていて、だからこそ気持ちが沈静化されるような天候…

星の名前

夜のジョギングで坂の名前の他にもうひとつ覚えていっているのが、星や星座の名前。地面と空を意識しながら走るのだから、まさに天地人とでも言うべきか。その昔熊本で浪人していたころ、予備校の友達に菊池というど田舎から通って来ていた人がいて、彼は田…

坂の名前

仕方がないのかもしれないけれど、最近ブログを書く機会が減った。以前の方が書く内容や構成がさくさく頭に浮かんでいたのに。もっとも、少し年上の素敵な知り合いの方(というかなんというか)も、社会人になってからは1年間全く本だか小説だかを読まない…

一番うれしく一番かなしい

先日一級建築士試験の合格発表があり、無事に受かっていました。まったくもって会社や学校の方々、友人や家族のおかげで、特に仕事で近しい方々はさりげなく業務量などを調整していただいて非常に受験対策にも取り組み易かったので、結果で応えることができ…

あと少し、粘れ12月

すっかり間隔が空いて、何をしていたかというと、まず11月上旬は会社の現場常駐研修に通っていた。これがとても楽しかった。昨年入社してからの会社の大小様々な研修の中でもダントツで面白かった。研修中のレポートとして毎日日記をつけていて、数年後かも…

トポフィリア

一級建築士の試験は関わった人すべてが「不毛」「無意味」といった言葉で形容する。たしかに、多分に複雑で人間臭い建築の仕事に対して試験という形式はそぐわない。しかし実は、資格学校に通ったことは本当によかったと思っている。授業が有意義だったので…

子犬とかジョコビッチとか in駒場

一級建築士の製図試験を無事に受け終わった。7月の学科試験の頃から「コロンビア戦に臨む日本代表のように絶望的」などと言い続けていたが、よくもここまでたどり着けたものだ。製図試験では自分の力をほぼ出し切れたとは思う。ただ別に完璧な図面が描けたで…

誕生日のあれこれ

先月8月は近しい人が誕生日であることが多かった。その中の一人は8月上旬生まれなのに名前に「秋」の漢字があり、一瞬なぜだろうと思ったが、立秋だからということだったようで、なかなか味わい深い名前だと思った。そんなこんなで今回は誕生日について不思…

いつも心にグルベンキアン

留学してとても良かったことのひとつは、ヨーロッパの色々なすばらしい場所を訪れて、日本や東京でもそれらに負けないような良い場所を発見していきたいという気持ちの張り、ある種のハングリーさが出てきたこと。パレ・ロワイヤル、ビュット・ショーモン、…

熊高生諸君(その2)

(前回の続き) さて、接した高校生たちの印象となると、大袈裟に言って熊本や日本の将来が少し心配な気持ちになったのだった。しかし、あくまで第一印象。先月に突然この東大研修(東大志望の高校生ばかりではないのだが、こう呼ぶらしい)の話が来て以来、…